「フランス料理は敷居が高い。」
多くの人がフランス料理に対するイメージを問われたら、答えるだろう。
しかし、この本で紹介されている「おいしい話」を見れば、そのイメージはひっくり変えると思う。
フランスを代表する料理をひとつあげるとすれば、それは何だろう。と、聞かれたら、私は迷うことなく、
ポ・ト・フと答える。
パリからのおいしい話 フランス料理の王様ポ・ト・フ より
みなさんはポ・ト・フを食べたことがあるだろうか?
食べたこがない人は、まず食べてみてほしい。
というより、作ってみてほしい。
むろん、この本に書いてある作り方で。
きっと、心から満足することだろう。
私は、この本を読みながら、いかに私がフランス料理を理解していないか、それを感じた。
どこの国の料理にも言えることだが、外国の人間が知れるその国の料理など、本の1ページにも満たない。
その国の料理を知りたいなら、1ヶ月は住んでみないと、その一文もわからない。
まして、本質である家庭料理など数年以上、暮らしてみなければ分かりはしない。
そんな本質である家庭料理が、廃れつつある。
なんとも、難しい時代になったものだとしみじみ思う。
そう思いつつ、ポ・ト・フに憧れながら、味噌汁と白米で飯を食う日々に感謝する。
パリからのおいしい話税込776円(2023/03/12時点)
コメント