ブルータス、お前もか?
ジュリアス・シーザー(ウィリアム・シェイクスピア)
おそらく多くの人は、この有名なセリフを聞いたことがあるだろう。
ただ、実際に読んだことがある人は、少ないと思う。
私も、歴史としては知っていたし、なんとなくあらすじだけは知っていた。
ちゃんと読んだことがなかったので、読んでみたところ、なかなか面白い。
内容そのものは、少々不足気味だ。
というのもこの本は、ほとんど台本をそのまま訳したものだ。
ただ、その後ろの解説が非常に興味深い。
シェイクスピアの楽しみかた、その人生観、当時の時代背景など
読む上で必要な、補助知識の解説がしっかり載っている。
一読し、その上で読み直してみると、かなり奥深い作品であることがよくわかる。
また、筆者自身の考察も面白い。
個人的には、主人公は誰かという考察には、ハッとさせられた。
ぜひ、一度手にとって読んでみてほしい。